10月8日は「入れ歯の日」―入れ歯の歴史と役割について

入れ歯


こんにちは。静岡デンタルクリニックの浦野です。

10月8日は「入れ歯の日」でした。
「人生100年時代」といわれる現代において、年齢を重ねても自分らしく健康に暮らすためには、お口の健康が欠かせません。
今回は、入れ歯が果たす役割についてお話しします。

日本に伝わる入れ歯の歴史

日本で最古とされる入れ歯は、1538年に和歌山市で亡くなった尼僧が使用していた「木入れ歯」であるといわれています。ツゲの木を削り出し、歯と歯ぐきが一体となった形をしており、現代の総入れ歯に近い構造を備えていました。
さらに、平安時代にもすでに入れ歯が使われていたと考えられています。このように、人々は昔からさまざまな方法で歯を補う工夫を重ねてきました。

入れ歯の役割と進化

入れ歯の役割は「かむこと」だけにとどまりません。食事をしっかり味わう力を回復させるとともに、会話の明瞭さや口元の自然な見た目を保つことにもつながります。このような理由から、入れ歯は生活の質や社会的な自信を維持するうえでも重要な役割を果たしています。

近年、歯科技工の発展により、入れ歯の材質や製作技術が大きく進歩しています。その結果、軽量で装着感に優れ、見た目も自然な入れ歯が増え、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせたオーダーメイドの治療も可能になりました。

歯を守るためにできること

最も望ましいのは、入れ歯に頼らず自分の歯をできるだけ長く保つことです。そのためには、毎日の丁寧な歯みがきに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使用してお口の中を清潔に保つことが大切です。
さらに、定期的に歯科検診を受けることで、むし歯や歯周病を早期に発見でき、速やかに治療につなげることができます。
このような取り組みにより、歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

入れ歯は、失った歯を補い、食事や会話、見た目の自然さを支える大切な治療方法です。近年は素材や技術の進歩により、快適で自然な入れ歯が広く利用できるようになりました。
一方で、できるだけ自分の歯を長く保つことも大切です。毎日の丁寧なケアや定期的な歯科検診を心掛けることで、歯を失うリスクを減らし、健康な口腔環境を維持することができます。
当クリニックでは、入れ歯の製作や調整はもちろん、定期検診にも幅広く対応しています。お口について気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。